開発のヒント

リセット、クロック、電源制御

TCXOレスで高精度クロックを

LTEやサブギガ通信などの無線通信システムでは、送信側と受信側、双方のクロック精度が重要です。クロックがずれていると、無線周波数のズレや時間軸のズレが発生し、正しく通信することができません。

高い精度のクロックを必要とするアプリケーションの場合、TCXO(温度補償水晶発振器)が使われています。しかし、発振器は発振子に比べて高価で、TCXOは温度補償機能を搭載しているため、標準発振器(XO)に比べてさらに高価です。

STM32WLシリーズは、汎用マイコンとSub-GHz無線を1チップに集積したシステム・オン・チップ(SoC)製品です。このマイコンの特徴の1つに、水晶発振子でTCXOを使用したときと同様のクロック精度を得る機能があります。これにより無線機の中でも高価なTCXOを使わずに、高精度な無線通信システムを開発することができます。

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