開発のヒント
CPU
メモリ保護ユニットで内蔵メモリを保護する
Cortex®-M3 / M4 / M7には、MPUという内蔵メモリを保護する機能があります。これはマイコン・ベンダが搭載するかどうかを選択するオプション機能です。ほとんどのSTM32マイコンにはMPUが搭載されています。
MPUには次のような機能があります
- ユーザ・アプリケーションが、OSが使用するメモリ領域を破壊することから保護
- プロセスを分離し、プロセッシング・タスク間のデータを分割
- 予期せぬメモリ・アクセス(例:スタック破損)を検出
- 保護領域の属性と許可を指定(間接モード)
例えば、STM32H7シリーズは16個のMPUを搭載しており、16の領域を設定することができ、アクセス権や属性の変更が可能になっています。1つのMPUで設定できる領域は32バイトから4Gバイトです。メモリのデフォルトの属性はリファレンス・マニュアルに記載されています。MPUの詳細は、以下のアプリケーション・ノートを参照下さい。
(AN4838: STM32マイクロコントローラ メモリ プロテクション ユニット)
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