開発のヒント
周辺機能、I/O、メモリ
⊿Σ変調器向けデジタル・フィルタ・インタフェース (DFSDM)
STM32L4シリーズで搭載された新機能を紹介致します。STM32F37xシリーズには⊿ΣADCが搭載されていますが、このDFSDMは⊿ΣADCのデジタルフィルター部だけを切り出して、ひとつの周辺モジュールにしたものです。外付けの⊿Σ変調器と組み合わせると最大で24ビット分解能の⊿ΣADCを実現できます。最高1024のオーバサンプリング比率を持つ高速Sincフィルタや積分器も内蔵していますので、これらを使用すると、さらに精度を上げることが可能です。
多ビット分解能のADCは、微小ノイズでも精度に影響を受けます。ノイズの影響を受けやすい⊿Σ変調器をマイコンから分離し、ノイズに強いデジタル部だけをマイコンに搭載することによって、CPUのノイズの影響を無くした精度の良い多ビット分解能のADCを容易に実現することが可能になりました。
様々なサプライヤー(ST、TI、Analog Devices等)の⊿Σ変調器に適応していますので、STM32F37xシリーズで搭載している16bit ⊿ΣADよりも高分解能、高精度のADCが必要な用途に最適です。
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