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STマイクロエレクトロニクス、ワイヤレス機器の開発加速3・簡略化に貢献する認証取得済みBluetooth® LEモジュールを発表
2023年3月13日
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、デュアルコア搭載のSTM32WBワイヤレス・マイクロコントローラ(マイコン)の優れた機能を活用したBluetooth®ワイヤレス・モジュール「STM32WB1MMC」を発表しました。同製品は、特に少・中規模で生産されるワイヤレス機器に最適です。
STM32WB1MMCは、Bluetooth Low Energy 5.3認証、および世界各地の無線機器認証を取得しています。また、STM32Cube開発エコシステムによってサポートされているため、製品開発の簡略化および期間短縮に貢献します。
STM32WB1MMCは、オール・イン・ワンのワイヤレス・モジュールとして、サプライチェーンやリードタイムに関する課題解決、および認証取得におけるコストや遅延削減に貢献します。ワイヤレス機器に必要なあらゆる部品を集積し、コスト効率に優れた基板技術を採用しているため、完全なリファレンス設計をLGAパッケージで提供します。また、内部アンテナと最適化済みのマッチング回路、および必要に応じて使用できる外部アンテナ取り付け用の端子も備えています。最大+6dBmの出力と-96dBmの感度という優れたRF性能に加え、最適化された信号回路により、最大2Mbit/sのデータレートで信頼性の高い長距離通信が可能です。サブシステム用のスイッチング電源も内蔵しています。モジュール全体がSTの自社製造であるため、シンプルな供給および顧客サポート体制を実現しています。また、STの10年間の長期製品供給保証プログラムの対象製品で、長期的な供給が保証されています。
STM32WB1MMCは、320KB Flashおよび48KB RAMを搭載したSTM32WB15ワイヤレス・マイコンをベースにしたモジュール製品です。STM32WB15ワイヤレス・マイコンは、無線サブシステム用にArm® Cortex®-M0+、アプリケーション処理用にCortex-M4を搭載したデュアルコア・アーキテクチャを採用しています。無線サブシステムおよびユーザ・アプリケーション実行の両方において、優れたリアルタイム性能を提供します。また、アドバタイジング拡張などの最新機能をサポートしたBluetooth 5.3スタックおよびプロファイルも提供されます。同マイコンは、消費電力を最小限に抑えるよう設計されており、スタンバイ・モードやSTOP2モードなど、柔軟なパワー・マネージメント・モードを備えています。これにより、バッテリ駆動機器を中断なく長期間駆動させることができます。STM32WB1MMCでは、12bit A/Dコンバータ、各種デジタル・インタフェース、およびアナログ・インタフェースなど、STM32WB15ワイヤレス・マイコンのすべての機能を簡単に利用可能です。
より大容量のFlashメモリとSRAMを搭載した従来製品「STM32WB5MMGモジュール」と同様に、STM32WB1MMCモジュールおよび評価ボード「B-WB1M-WPAN11」もSTM32Cube開発エコシステムに完全対応しています。そのため、ソフトウェア開発において他のSTM32WBワイヤレス・マイコンで作業する場合と同等の利便性が得られます。また、ハードウェア抽象化レイヤ(HAL)ファームウェア、ロー・レイヤAPI、ファイル・システム、RTOSなどのリソースを含むSTM32CubeWBマイコン・パッケージも提供されています。他のSTM32WBワイヤレス・マイコンと共有することができるため、既存プロジェクトを同モジュールに直接移植することができます。これにより、開発の柔軟性が大幅に向上し、製品の開発期間短縮に貢献します。
STM32WB1MMCモジュールは現在量産中で、10,000個購入時の参考価格は約5.32ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
1評価ボード「B-WB1M-WPAN1」は2023年第2四半期に提供される予定です。
STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。
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