Press

STマイクロエレクトロニクス、HW / SWを組み合わせ、セキュアな組込みシステムの開発を簡略化するSecure Managerを発表

・組込みシステム開発にすぐに使える市場初の認証済みマイコン・セキュリティを実現
・Arm® TrustZone®、認定パートナー企業ならびにSTの技術を活用し、PSA & SESIPレベル3セキュリティ仕様に準拠

2023年3月7日

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのST マイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下 ST)は、組込みシステム開発を簡略化し、すぐに使えるセキュリティを提供する業界初のマイクロコントローラ(マイコン)向けシステム・オン・チップ(SoC)セキュリティ・ソリューション「STM32Trust TEE Secure Manager」を発表しました。新製品であるSTM32H5マイコンで初めて採用されたSTM32Trust TEE Secure Managerは、開発者によるコード作成・検証が不要で、ベスト・プラクティスに基づいて開発されたセキュリティ・サービスを提供します。

STのマイクロコントローラ & デジタルICグループ 汎用マイクロコントローラ・サブグループ エグゼクティブ・バイスプレジデントであるRicardo De Sa Earpは、次のようにコメントしています。「STM32Trust TEE Secure Managerは、アプリケーション・セキュリティの重要性や、認証済みのセキュアな高性能アプリケーションを迅速に開発する必要性が高まっていることを受け、ST認定パートナーであるProvenRun社との緊密な協力を通じて開発されたものです。Secure Managerは、開発において有用なセキュリティ・サービスの追加を強化・簡略化しつつ、認証取得を容易にすることで、ユーザやその資産、データを保護します。」

STは、Arm社の主要開発パートナーとして、PSAレベル3セキュリティ仕様に準拠したArm® Cortex®-M33コアの開発をサポートしました。また、強力なセキュリティを備えたミドルウェアの開発においてMicrosoft Azureと協力しました。ProvenRun社と協力して開発されたSTM32Trust TEE Secure Managerには、同社のセキュアTEE(Trusted Execution Environment)オペレーティング・システム「ProvenCore-M」が搭載されています。

ProvenRun社の創業者 兼 社長のDominique Bolignano氏は、次のようにコメントしています。「当社は、STとのSecure Managerの共同開発に情熱を持って取り組み、STM32Cube開発エコシステムで提供される使いやすいセキュリティ・ソリューションとしての市場投入が実現しました。当社のProvenCore-Mを統合することで、アプリケーションのセキュリティを飛躍的に強化することができると信じています。」

また、STの認定パートナー企業であるKudelski IoT社のRoot of Trust(RoT)「Kudelski IoT keySTREAM™」がSTM32Trust TEE Secure Managerで事前に動作検証されているため、リモート認証情報ライフサイクル管理サービスを利用できます。そのため、Secure Managerは、ソフトウェアIPの隔離、暗号化、キー・ストレージ、初期認証などのセキュリティ・サービスを提供するプラグイン・セキュリティ・ソリューションです。

Kudelski IoT社のシニア・バイスプレジデントであるHardy Schmidbauer氏は、次のようにコメントしています。「デジタルID、プロビジョニング、認証情報の管理は、IoT機器のセキュリティの根幹です。STのSecure Managerは、当社のIoT keySTREAMをあらかじめ統合・検証したことで現場におけるゼロタッチ・プロビジョニングを実現します。これにより、デバイスのセキュリティを強化するとともに、複雑でセキュリティ保護されていない製造環境における認証情報管理の負担を軽減します。」

STM32Trust TEE Secure Managerは、STM32H5シリーズに加え、今後幅広いSTM32マイコンに対応する予定です。

詳細については、ウェブサイトをご覧ください。

*STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は、米国特許商標庁に登録されています。

P4533S