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STマイクロエレクトロニクス、STM32マイコンで高度なグラフィックを実現するTouchGFX 4.20を発表
2022年8月9日
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32マイコン向けユーザ・インタフェース設計ソフトウェア「TouchGFX」のバージョン4.20を発表しました。この最新バージョンには、STM32U5シリーズなどの高度なマイコンに内蔵されている、STの新しいNeochromグラフィック・アクセラレータに対するサポートが含まれています。
ピクセルと形状を操作するSTのChrom-ART Accelerator™をベースに開発されたNeochromは、画面全体のあらゆる角度での回転を可能にし、流れるような高精度グラフィックを実現するテクスチャ・マッピングをサポートするとともに、使いやすさが向上しています。
世界的なコンスーマ機器メーカーであるパナソニック社は、長年にわたりSTM32マイコンおよびTouchGFXを生活家電に採用してきました。パナソニックソフトウェア開発センター大連(有) デバイスソリューション開発センターを統括する王聰(Wang Cong)氏は、次のようにコメントしています。「TouchGFXの品質とデザイン、およびSTのサポートとともに実現した素晴らしいユーザ体験は、当社のブランド認知ならびにブランド経験に貢献しています。また、TouchGFXは、当社のエンジニアの生産性向上にも貢献しています。」
Neochromアクセラレータを内蔵した最新のSTM32マイコンは、組込みグラフィックスの性能を、今日のスマートフォンやタブレットのアプリケーション・プロセッサ使用時と同様にまで高めます。その一方、これらのマイコンは、アプリケーション・プロセッサよりも低価格で、電力効率と使い勝手にも優れています。また、FreeRTOSやMicrosoft® Azure ThreadXなどのシンプルなOS上で、またはベア・メタルでも動作できます。
STのマイコン&デジタルICグループ 汎用マイコン・サブグループ エグゼクティブ・バイスプレジデントであるRicardo de-sa-Earpは次のようにコメントしています。「最新の電力効率に優れたSTM32マイコンを採用して組込みシステムを開発するあらゆる開発者は、TouchGFX 4.20により、Neochromでグラフィック性能を向上させることができます。」
TouchGFX 4.20には、カスタム・ウィジェットのインポートとエクスポートのサポートをはじめ、開発者にとって重要な新しい機能が追加されています。この環境には、グラフィック開発ツールのTouchGFXDesignerと対象のマイコンでユーザ・インタフェースを実行するために必要なすべてのファームウェアを提供する組込みソフトウェア「X-CUBE-TOUCHGFX」が含まれています。STM32Cubeマイコン開発エコシステムと完全に統合されるTouchGFXは、設計を簡略化する完全なエンド・ツー・エンドのワークフローを提供し、開発期間を短縮します。
現在、TouchGFX 4.20は、以下のURLより無料ダウンロードが可能です。
( https://www.st.com/ja/embedded-software/x-cube-touchgfx.html )
また、ブログ記事もご覧いただけます。
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