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STM32マイコンがREV Robotics社のバトル・ロボットに採用され、ロボット工学の活性化に貢献
2021年12月21日
*2021年12月21日にジュネーブ(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳です。
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、REV Robotics社のバトル・ロボット「Switchback」に、複数のSTM32マイクロコントローラ(マイコン)が採用されたことを発表しました。Switchbackは、重量が250ポンドで、自在に動くアーム上にデュアル・モータのドラム・スピナーを搭載しています。ロボット・バトル用に設計されているため、堅牢性と保守性に優れており、ドラム・スピナーで激しく打撃することで敵のロボットを破壊します。
Switchbackは、2022年1月6日にディスカバリー・チャンネルで放映される予定のロボット・バトルに出場すると共に、CES 2022の期間中に併設されるSTのプライベート・スイートに展示される予定です。STM32マイコンには、オープンソースのファームウェアを使用し、堅牢性に優れた5つのスピード・コントローラが実装されています。REV Robotics社は、STのマイコンに精通しており、STM32マイコンが優れた堅牢性を持つ点、およびファームウェアの迅速な変更が可能である点を理由に同製品を採用しました。Switchbackでは、左右の駆動系、巧みに動くアーム、アームに搭載された武器をモータが駆動しています。
ロボットへの情熱を抱く2人の友人によって創立されたREV Robotics社は、科学、技術、工学、数学(STEM)を学ぶ学生に向けたロボット部品の設計、開発、製造を通じて、基本部品であったSTM32マイコンについて学習しました。同社は、Switchbackに採用されたSTM32マイコンだけでなく、センサやモータ・ドライバ、保護デバイスなど、幅広いST製品を製品キットに採用しています。
REV Robotics社の社長 兼 共同創立者であるGreg Needel氏は、次のようにコメントしています。「容赦なく戦う最新のバトル・ロボットであるSwitchbackは、当社の長年にわたるロボットへの関心と、エンターテインメントであると共に真剣勝負でもあるロボット競技で培われた経験をもとに作られています。Switchbackにより、次世代のエンジニアが私たちと同様にロボット工学に対する情熱や興奮を抱き、当社の部品やキットを使ってくれることを願っています。STM32マイコンやその他のST製品をSwitchbackや当社の製品に採用した理由は、STが幅広いポートフォリオと強力な開発エコシステムを有しているからです。」
STのアメリカ地区 マイクロコントローラ & デジタル製品グループ担当バイスプレジデントであるLoris Valentiは、次のようにコメントしています。「STにとって、ロボットおよび産業機器市場は重要なマーケットであり、バトル・ロボットには必要ない場合もありますが、10年間の長期製品供給保証を提供することで大きな差別化を図っています。STにとって、REV Robotics社とSwitchbackが屈強な最新のバトル・ロボットを相手に戦う姿を見るのは喜ばしいことです。一方で、学生たちがロボットを開発・製作する姿を見ること、そして彼らの多くが次世代のロボットや産業機器を開発する企業を設立したり、そのような企業で働くであろうことに、より大きな興奮や喜びを感じます。幅広く利用されているSTM32マイコンや、その強力かつ充実した開発エコシステムが、開発者の創造性を高め、さまざまな設計課題に取り組めるよう触発できることを嬉しく思います。」
すべての商標はその所有者に帰属します。
REV Robotics社について
2019年と2020年に、ノース・テキサスにおいて最も急成長する非上場企業100社に選出されたREV Robotics社は、教育および競技用ロボット市場をターゲットに高品質の製品を提供しています。REV Robotics社の製品は、全世界190ヶ国において10,000以上の学校で使用されており、STEM教育の普及と、次世代のSTEM専門家の育成サポートに積極的に取り組んでいます。詳細については、ウェブサイト(https://www.revrobotics.com/)をご覧ください。