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低コストで優れた利便性と性能を実現する新しいSTM32WBワイヤレス・マイコンを発表
2021年3月10日
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、マルチ・プロトコル対応のデュアルコア搭載32bitマイクロコントローラ(マイコン)STM32WBシリーズに、STM32WB15およびSTM32WB10バリュー・ラインを追加しました。エントリ・レベルの機能を備えたこれらの製品は、Bluetooth® Low Energy(LE) 5.2に対応し、優れた低消費電力性能がバッテリ寿命の延長に貢献します。
STM32WB15およびSTM32WB10バリュー・ラインは、メイン・アプリケーション用のArm® Cortex®-M4とBluetooth 5.2コネクティビティ用のCortex-M0+を搭載し、優れたリアルタイム性能を実現しています。また、102dBmのリンク・バジェットにより、信頼性の高い長距離通信を実現すると共に、内蔵バラン回路により基板面積と部材コストの削減に貢献します。
さらに、無線接続を維持したまま使用できる新しい超低消費電力モード、および厳選されたペリフェラルやメモリを搭載しているため、ウェアラブル機器やビーコン、スマート・サーキット・ブレーカ、トラッカー、IoT機器、ファクトリ・オートメーション機器など、消費電力やコストが重視される組込みアプリケーションに最適です。
両製品ともに、標準化された無線プロトコル・スタックを含むソフトウェア開発キット(SDK)が提供されており、独自プロトコルにも対応可能です。また、ブランド保護や機器の完全保護に貢献するセキュアなソフトウェア・アップデートや、知的財産コードの読出し保護機能(PCROP)など、豊富なセキュリティ機能も搭載しています。
新たに2製品が追加されたSTM32WBシリーズには、さまざまなパッケージやGPIOの拡張など、幅広いオプションが用意されています。また、製品ポートフォリオ内の類似パッケージ間におけるピン配置互換性を持つため、簡単に設計を移行して、異なる機能やメモリ容量を活用することができます。
さらに、各種プロファイルをサポートするSTM32Cube認証済み無線スタック、ソフトウェア拡張パックおよびサンプル・コード、マイコンの初期化コード自動生成ツール「STM32CubeMX」、統合開発環境「STM32CubeIDE」、強力な評価ツール「STM32CubeMonitor-RF」、および関連するSTM32 Nucleoボードを含む充実した開発エコシステムによりサポートされています。
STM32WB15およびSTM32WB10バリュー・ラインは現在量産中で、ピン配置互換性のあるQFN48パッケージで提供されます。参考価格は、大量購入時に約1.3986ドルです。
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*STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。