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UWB Allianceへの加入およびJean-Marie Andréの理事会メンバーへの就任を発表
・ヨーロッパ最大の半導体メーカーとしてUWB Allianceに加入し、 UWBの技術革新と普及をサポート
2020年12月14日
*2020年12月14日にワシントンDC(米国)とジュネーブ(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳です。
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、UWB(Ultra Wide Band) AllianceにPromoter Class Memberとして加入し、理事会メンバーに就任したことを発表しました。
UWB Allianceは、UWB(超広帯域無線)技術のイノベーションおよび成長の加速に向け、最適な規制環境の整備に取り組んでいます。これには、米国やヨーロッパなどにおける、有利な法改正に向けた取り組みなどが含まれています。UWB Allianceは、規制に関する専門性やガイダンスを提供することでUWB技術の普及を促進し、さまざまな国際団体と協力してメンバー企業の市場におけるプレゼンス向上に貢献しています。
STの汎用32bitマイクロコントローラ(マイコン)STM32ファミリにおけるUWB技術を活用したワイヤレス・マイコンの責任者であるJean-Marie Andréは、次のようにコメントしています。「STは、UWB市場のリーダーとして、ヨーロッパおよび米国における規制策定に貢献する責任があると考えています。UWB Allianceへの加入を通じて、市場での10年にわたる経験を活かし、コンスーマ製品に広く採用されつつあるUWB技術のさらなる成長に向けた重要な役割を果たしていきます。」
現在、UWB技術は広く注目を集めており、スマートフォン・メーカーの上位10社のうち3社が最新機種にUWB技術を採用しました。また、PCやウェアラブル機器の主要メーカーによる採用も進んでいます。
さらに、幅広い分野の企業がUWB技術の導入を進めており、パッシブ・キーレス・カー・エントリ、高分解能のCOVID-19接触者トラッキング、セキュア決済ソリューション、AR/VR、エンターテインメント、医療機器、およびさまざまなスマートIoTサービスなどにも採用されています。
UWB Allianceの会長であるTim Harringtonは、次のようにコメントしています。「STのJean-Marie氏をUWB Allianceの理事として迎えることを嬉しく思います。また、UWB Allianceやワーキング・グループへのSTの貢献を楽しみにしています。」
注記
UWB技術は、通信、センサ、位置検出、イメージングなどの機器において、革新的な性能向上に貢献します。スマートフォンをはじめとするコンスーマ機器から産業機器、医療機器、セキュリティまで幅広いアプリケーションに対応することができます。
STは、UWB技術を活用した開発に必要な最先端ソリューションの提供を目指しています。2020年7月にはUWB技術を専門とするBeSpoon社を買収し、先進的かつ電力効率に優れたSTM32マイコンおよび開発エコシステムのワイヤレス通信性能をさらに強化しました。STM32ファミリでは、すでに4G LTE、Wi-Fi、Bluetooth®、NFC、LoRa®、Sigfoxといった無線技術に対応した製品が提供されています。
UWB Allianceについて
UWB Allianceは、ワシントンD.C.を拠点とする国際的な非営利団体で、超広帯域(UWB)産業の促進・発展を目的としています。UWB Allianceは、UWB技術に関する法規制環境の整備を進めることによってUWB技術の普及を促進し、UWBの啓蒙と共生を図る横断的組織であるとともに、互換性を持つ他の仕様・規格との協力を推進します。 UWB Allianceの詳細については、ウェブサイトをご覧ください。