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IoT端末の通信・セキュリティ機能を簡略化するSTM32マイコン開発ボードおよび拡張ソフトウェアを発表
2020年7月13日
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、IoT端末の開発におけるソフトウェアの複雑な課題を簡略化するSTM32L4+マイクロコントローラ(マイコン)用の開発ボード(STM32 Discovery kit)である「B-L4S5I-IOT01A」を発表しました。この開発ボードは、FreeRTOS™認定ボードであるとともに、STM32Cube開発エコシステムに全面的に統合されているため、Amazon Web Services(AWS)に接続してすぐに使用することができます。
この開発ボードには、STM32L4+マイコン、各種MEMSセンサ、STSAFE-A110セキュア・エレメント、Bluetooth® 4.2およびWi-Fi®モジュール、プリント・アンテナ付きNFCタグが搭載されており、クラウド・サーバに低消費電力で柔軟に接続することができます。X-CUBE-AWS v2.0 STM32Cube拡張パックを利用することでリファレンス設計として使用できるため、製品開発の簡略化や期間短縮に貢献します。
X-CUBE-AWS v2.0パックにより、FreeRTOS仕様のAWS通信フレームワークをSTM32Cube開発エコシステムに適切に統合することができるため、追加ソフトウェアを開発することなくFreeRTOSとSTM32Cubeの両方を利用することができます。また、標準のOver-The-Airファームウェア更新(FOTA)などのAWSネイティブ・サービスをサポートしているほか、ボード上に実装されているSTSAFE-A110セキュア・エレメントにより、AWS IoT Core Multi-Account Registrationの処理を行うことができます。また、立ち上げや機器認証、OTAによるファームウェア検証時に、セキュリティが重視される動作を割り当てることも可能です。
B-L4S5I-IOT01A は、IoT端末に要求される性能と消費電力に対応した機能を搭載しています。Arm® Cortex®-M4搭載の超低消費電力マイコン「STM32L4S5VIT6」は、Flashメモリ(2MB)、RAM(640KB)、デジタル・ペリフェラル、アナログ・ペリフェラル、およびハードウェア暗号化アクセラレータを内蔵しています。オンボード・センサは、静電容量式デジタル相対湿度・温度センサ「HTS221」、高性能3軸地磁気センサ「LIS3MDL」、3軸加速度センサと3軸ジャイロ・センサを集積した「LSM6DSL」、デジタル出力の大気圧センサ「LPS22HB」、ジェスチャ検知用のTime-of-Flight(ToF)測距センサ「VL53L0X」、および無指向性MEMSマイク(2個)で構成されています。
B-L4S5I-IOT01A Discovery Kitは、STのウェブサイト(www.st.com)または販売代理店から入手可能で、参考価格は約54.00ドルです。X-CUBE-AWS v2.0 STM32Cube拡張パックは無償でダウンロード可能です。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。