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Microsoft AzureのIoT Plug and Play対応した IoTセンサ・モジュールを発表
・複数のユーザ・モードを持ち、適応性と柔軟性に優れたSensorTile.box ・試作開発に加え、モジュールとして商用製品への搭載にも最適 ・Microsoft Azureの認定取得済みで、Microsoft Azure IoT Centralとすぐに接続可
2019年5月7日
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、学生から専門的な設計者まで、すべてのユーザにIoT機能を活用する機会を与えるIoTセンサ・モジュール「SensorTile.box」を発表しました。このセンサ・モジュールにより、データを収集し、センサ情報を簡単にクラウドに送信する手法を短時間で理解することができます。
この柔軟性に優れたプラグ・アンド・プレイ型のIoTセンサ・モジュールは、Bluetooth® Low Energyを使ってスマートフォンと簡単に接続できるため、歩数計、アセット・トラッキング、環境モニタなどのようにセンサ機能を確認することができます。SensorTile.boxは、経験豊富な設計者向けに、開発者モードとエキスパート・モードを備えており、グラフィカル・ウィザードの使用や独自の組込みプログラムの作成により、洗練されたアプリケーションを簡単に開発することができます。
使いやすさに加え、一般消費者やIoTの初心者からエキスパートまで、幅広いユーザが利用できる点が魅力のSensorTile.boxは、スマート機器を簡単にクラウドと接続してデータの収集・解析を行える、Azure IoT Central向けの新しいデモ用プラットフォームとして活用できます。
STのMEMSセンサ事業部ジェネラル・マネージャであるAndrea Onettiは、次のようにコメントしています。「SensorTile.boxは、非常に高い柔軟性を備えています。あらゆるレベルのユーザに合わせて設定でき、学習や試作開発に利用できるだけでなく、市販用の最終製品にモジュールとして搭載することも可能です。IoT Plug and Playの認証を取得し、IoT Centralに対応しているため、入手後すぐにAzure IoTと接続でき、学習や新製品開発の機械をさらに広げます。」
Microsoft社のMicrosoft IoT Business Acceleration、プリンシパル・グループPMマネージャであるTony Shakib氏は、次のようにコメントしています。「SensorTile.boxは、あらゆるユーザに対して、IoTおよびクラウドのメリットの理解や、その接続の簡単さの実証に役立つAzure IoT Central向けデモ用プラットフォームとして活用されるでしょう。」
SensorTile.boxは、モーション、コンテキストおよび周辺環境を検出するSTの各種MEMSセンサを、IP54準拠の堅牢なプラスチック・ケース(57 x 38 x 20mm)に統合しています。このモジュールは、STのウェブサイト(https://www.st.com/ja/evaluation-tools/steval-mksbox1v1.html?icmp=tt11317_gl_prom_may2019)またはSTの販売代理店から、6月初旬に提供が開始される予定です。
商用モジュールおよび関連サービスは、STの認可パートナー企業であるFAE Technology社より提供されます。詳細については、https://fae.technology/en/をご覧ください。
技術情報
SensorTile.boxは、センシング、トラッキングおよびモニタリングの幅広い用途に対応しています。リチウム・バッテリ(500mAh)ならびにmicroSDカード(8GB)を内蔵しており、入手後すぐに使用できる状態で提供されます。内蔵センサは、STの実績ある高性能MEMS(1) センサの幅広いポートフォリオから採用されており、超低消費電力マイクロコントローラであるSTM32L4R9* が制御を行います。搭載製品は以下のとおりです。
・高精度温度センサ : STTS751
・機械学習コア搭載 低消費電力6軸モーション・センサ : LSM6DSOX
・3軸加速度センサ : LIS3DHHおよびLIS2DW12
・地磁気センサ : LIS2MDL
・大気圧センサ / 高度計 : LPS22HH
・アナログMEMSマイクロフォン : MP23ABS1
・湿度センサ : HTS221
初心者は、歩数計、アセット・トラッキング、環境モニタのアプリケーションに加え、振動モニタ、データレコーダ、傾斜計 / レベル検知、電子コンパス、ベビー・モニタなどのアプリケーションに活用できます。
開発者モードはさらに柔軟で、センサを個々に起動・停止することによる消費電力の最適化、複数のセンサ・データを融合することで全体の精度を向上させるセンサ・フュージョンの活用、さらには専用の内蔵プログラムを使用した製品組み立て後の個々のセンサのキャリブレーションなどが可能です。また、より高度な専門性があれば、LSM6DSOXの機械学習コアと、STM32Cube開発エコシステムのAI機能の拡張を活用し、ニューラル・ネットワークを使用したアクティビティ・トラッキングや音響シーンの判別といった洗練されたパターン認識を実行することができます。
専門性を持つユーザは、さらに、STM32 Open Development Environment(STM32 ODE)で提供されているSTM32CubeMXの初期設定ツールとコード・ジェネレータや、STLink-V3プログラマ / デバッガなどを利用して、強力なアプリケーションを迅速かつ効率的に開発することも可能です。
またブログ記事(https://blog.st.com/sensortile-box-sensor/)もご覧いただけます。
(1)MEMS:微小電気機械システム(Micro Electro-Mechanical Systems)
* STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。