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STのSTM32G0エコシステムがUSB Type-Cを汎用マイコンの標準インタフェースとしてサポート
2019年2月22日
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32G0*マクロコントローラ(マイコン)ユーザが、認証済みUSB Type-C™とPower Delivery(PD)3.0プロトコルに対する同製品のサポートをすぐに活用できるようになる新しいツールならびに機能を、STM32Cubeエコシステムに追加しました。
STM32G0シリーズは、USB Type-C仕様に対応した世界初の汎用マイコンです。STの革新的なUSB Type-C / PDインタフェースIPにより、認証取得済みのUSB Type-Cコネクタ管理とUSB PDプロトコル処理が、Arm® Cortex®-M0+プロセッサ、Flashメモリ(最大512KB)、各種ペリフェラル(12bit A/Dコンバータ(2.5 MSPS)、D/Aコンバータ(2ch)、高速コンパレータ、高解像度タイマなど)と統合されます。
最大2ポートのUSB PDインタフェースが搭載されており、それぞれUSB Type-CのSNK(シンク : 受電側)、SRC(ソース : 給電側)、またはDRP(Dual Role Power)に対応すると共に、PPS(Programmable Power Supply)、CC通信信号を介したファームウェア・アップグレード、認証メッセージなどのオプションのUSB PD機能もサポートしています。
マイコン初期設定ツールであるSTM32CubeMXも更新され、ポート数を設定してSNK、SRCまたはDRPを選択できる新機能が追加されました。
新しいSTM32開発エコシステムであるSTM32CubeMonitor-UCPDは、開発者がUSB Type-C / PD設定を選択し、USB Type-Cインタフェースを介して送受信されるデータと電力制御信号を視覚化することができます。無償のUSB PD解析用グラフィカル・ツールである同ツールを利用することで、インタフェース状態を監視してUSB PDプロトコル・メッセージをチェックできます。また、同ツールは、USB PDコマンドを対象ボードに送信することで、アプリケーション環境と通信可能です。さらに、ワンクリックで簡単に変更できる電源ロールとデータ・ロール設定、取り扱いが簡単なシンクまたはソース電力プロファイル、アプリケーションをデバッグするためのプロトコル・メッセージ / バス電圧 / バス電流のリアルタイム・モニタといった機能も備えています。
STM32G0 Discovery Kit(STM32G071B-DISCO)は、任意のUSB Type-Cホスト(コンピュータ、スマートフォン、USB-Cドッキング・ステーションなど)への接続時にUSB Type-Cポートにアクセスし、電源能力の状態をチェックできます。STM32G071B-DISCOとSTM32CubeMonitor-UCPDを組み合わせることで、デバッグおよび開発用に大量の処理を可能にするプロフェッショナル・クラスのUSB PD解析ツールをとして活用できます。また、2つのUSB Tyep-C機器間でUSB PDデータ・パケットの追跡または挿入することもできます。
さらに、STM32G081B-EVALでは、STM32G0マイコンで管理される2つのUSB Type-Cポートを備えたドーター・カードが付属しています。また、USB Type-C技術をさまざまなユース・ケースで評価するためのサンプル・プログラムも提供されています。
STM32G071B-DISCOの参考価格は約65.00ドル、STM32G081B-EVALプラットフォームは約382.00ドルです。STM32CubeMXおよびSTM32CubeMonitor-UCPDは無償で提供されています。
詳細については、www.st.com/stm32g0-discoveryをご覧ください。
* STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。