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STのNFCリーダライタICと8bitマイコン、ロームのQi準拠車載ワイヤレス給電リファレンス設計に採用

2019年1月16日

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STの車載用NFCリーダライタICであるST25R3914、および車載用8bitマイクロコントローラ(マイコン)のSTM8AFが、
ローム株式会社(以下、ローム)のQi準拠車載ワイヤレス給電リファレンス設計に採用されたことを発表しました。NFC(Near Field Communication)を使った非接触通信は、スマートフォンによるモバイル決済などの機能に活用され、急速に普及してきており、近年では、モバイル機器から、産業機器、IoT機器および車載システムにまで拡がりを見せています。

STのNFC リーダライタICおよび8bitマイコンが採用されたロームの車載ワイヤレス給電リファレンス設計は、ロームが現在開発中のQi準拠15W対応ワイヤレス給電制御ICであるBD57121MUF-Mをベースに構成されており、センター・コンソールへのワイヤレス給電の実装を簡略化します。例えば、ワイヤレス給電システムにNFC技術と8bitマイコンを搭載することで、給電システム周辺の非接触ICカードを検出し、給電を停止するなどの高度な制御が可能になります。この機能は、Qiトランスミッタが発生させる強磁界による非接触ICカードの故障を防ぎます。

AEC-Q100に準拠する車載用NFCリーダライタICのST25R3914は、ISO14443A/B、ISO15693、FeliCa™およびアクティブP2Pに対応したNFCアナログ・フロントエンド製品です。クラス最高のRF性能と周辺金属など環境に対応する独自の自動アンテナ・チューニング機能を搭載しており、車載アプリケーションに最適です。MISRA-C:2012準拠RFミドルウェアも提供中のため、ソフトウェア開発の期間短縮に貢献します。

また、車載用8bitマイコンのSTM8AFは、高い性能、幅広いメモリ容量、さらには豊富なパッケージ・オプションを特徴としています。また、データEEPROM、CANおよびLINバス搭載品がラインアップされているとともに、動作温度範囲は最大150度まで保証されているため、さまざまな車載システムに最適です。NFC機能と組み合わせることで、NFC認証を使ったスマートフォンとインフォテインメント機器のBluetooth / Wi-Fiペアリングや、エンジン・スタートなど、新たな車載NFCアプリケーションを制御するコントローラとしても活用することができます。

STマイクロエレクトロニクスの日本担当カントリー・マネージャーである野口 洋は、次のようにコメントしています。「ロームのQi準拠車載ワイヤレス給電リファレンス設計に、STの車載用NFC製品および8bitマイコンが採用されたことは、STの幅広い製品ラインアップが、車載システムの新たな機能を作り出す大きな可能性を持っていることを示しています。このリファレンス設計を通じて、より快適なドライビング体験の実現に貢献できることを大変嬉しく思います。」

このQi準拠車載ワイヤレス給電リファレンス設計のデモは、2019年1月16日(水)~18日(金)開催されるオートモーティブワールド2019(東京ビッグサイト)のSTならびにロームのブースで展示される予定です。