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GUIソフトウェア開発メーカーのDraupner Graphics社を買収
・先進的な組込みアプリケーション向けGUIソリューション TouchGFXの取得によりSTM32開発エコシステムを拡張 ・TouchGFXロードマップを加速させ、マス・マーケットへの普及を拡大 ・TouchGFXとSTM32の組合せにより、「モノのHMI(Human-Machine Interface)」を向上させる優れたソリューションを提供
2018年7月19日
*2018年7月10日にジュネーブ(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳です。
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、ソフトウェア開発メーカーのDraupner Graphics社の買収を発表しました。Draupner Graphics社は、組込みグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)向けに、優れたグラフィックと滑らかなアニメーションを最小限のリソースと消費電力で実現するソフトウェア・フレームワーク「TouchGFX」を開発、提供しています。32bitマイクロコントローラ(マイコン)上で動作するTouchGFXは、スマート・ホームやビル自動化システム、生活家電、ウェアラブル機器、オーディオ機器およびビデオ・システムなど、さまざまな機器やシステムにおいて、今日のスマートフォンの規格に対応する高度なグラフィックを実現します。
Arm® Cortex®-M搭載32bitマイコンのトップ・サプライヤの1社で、STM32マイコンを製造するSTは、迅速かつ簡単なアプリケーション開発を可能にするハードウェアおよびソフトウェアの強力な開発エコシステムを提供しています。複数のSTM32マイコンは、既にTouchGFXに対応しています。
STのマイクロコントローラ事業部マーケティング・ディレクターであるDaniel Colonnaは、次のようにコメントしています。「Draupner社のTouchGFXソフトウェアは、非常に先進的でマイコン用に最適化されたGUIソリューションです。当社とDraupner社の5年間にわたる緊密な協力を通じて、TouchGFXは、コンスーマ機器、生活家電、産業機器、医療機器などのさまざまなアプリケーションで使われるSTM32マイコンに付加価値を提供してきました。Draupner Graphics社の買収は、TouchGFXとSTM32のロードマップを加速します。これにより、組込みシステム開発者やその顧客は、さらに先進的な機能を活用できるため、私たちの身の周りのさまざまな機器のヒューマン・マシーン・インタフェースの水準が向上するでしょう。」
Draupner社のビジネス開発マネージャであるJorgen Mygind氏は、次のようにコメントしています。「グローバル市場をリードするソフトウェア開発メーカーである当社が、組込みシステム向け32bitマイコンの主要サプライヤの一員となることで、機能統合ならびに当社ツールとSTM32マイコンの採用拡大を加速させるロードマップと計画への迅速なアクセスが可能になります。」
本買収の諸条件は公表されません。