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IoTセンサの設計期間を短縮する直観的なファームウェア開発ツールを発表

2018年7月10日

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、コンパイルとSTM32* マイクロコントローラ(マイコン)上での実行が可能なライブラリ・モジュールにより、センサ制御アルゴリズムをグラフィカルに構築することができる開発ツールAlgoBuilderを発表しました。この開発ツールは、ファームウェア開発のコーディングが不要です。

AlgoBuilderは、STのMEMSセンサとマイコンを搭載したIoT機器の設計簡略化を目的に開発されたツールで、概念実証用モデルの迅速な実装を可能にします。ユーザは、選択した関数ブロックのドラッグ・アンド・ドロップ、ブロック間の結合、特性の設定といった操作により、アルゴリズムを迅速かつ直観的に構築することができます。AlgoBuilderは、グラフィカルな設計に基づいて、あらゆる設計ルールを検証し、Cコードを自動的に生成します。

STのSTM32マイコンと各種MEMSセンサ(モーション・センサ、環境センサ、MEMSマイクロフォンなど)の幅広い選択肢を活用できるAlgoBuilderは、論理演算、数学演算、信号処理、ユーザ入力、ベクトル演算といった多くのライブラリを提供します。センサ・ハブ、モーション・センサの較正のほか、活動認識、モーション強度、歩数計など、一般的に使用される機能を実現するターンキー・アルゴリズムも含まれています。また、ユーザ独自のカスタム機能をAlgoBuilderライブラリに追加することも可能です。

一般的にMEMSサプライヤはソフトウェア・ライブラリを提供しますが、STのAlgoBuilderは、ソフトウェア・ライブラリとその他のロジックを結合する環境を提供し、TrueSTUDIO for STM32、SW4STM32 System Workbench for STM32、IAR-EWARM IAR Embedded Workbench for Arm®、Keil µVision® MDK-ARM-STM32などのSTM32 IDE(統合開発環境)を使用してコンパイルできる完全なファームウェア・プロジェクトを開発することができます。

AlgoBuilderは、MEMSセンサ拡張ボード X-NUCLEO-IKS01A2を接続したマイコン開発ボード NUCLEO-F401RE / NUCLEO-L476RGや、IoT開発モジュールSensorTileなど、さまざまなSTM32プラットフォームでファームウェアを生成することができます。SensorTileは、超低消費電力マイコンのSTM32L476JG、モーション & 環境センサ、およびBluetooth® low energy通信ICを集積したモジュールです。

ユーザは、AlgoBuilderに搭載されたUnicleo-GUIアプリケーションを起動し、動作中のファームウェアの出力を表示させることで、ファームウェアのテストを実施できます。STのセンサ拡張ソフトウェア・パッケージとX-NUCLEOボードで使用できるセンサ専用のグラフィック・ユーザ・インタフェースであるUnicleo-GUIは、センサ・データを時系列グラフ、散布図、3Dグラフなどで可視化することができます。

現在、AlgoBuilderは、www.st.com/algobuilder-prより無償でダウンロードできます。

* STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび/またはその他の地域における関連会社の登録商標および/または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。