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STとSigfox、多数のIoT機器のネットワーク接続に向け協力
・IoT機器開発のニーズに最適化された幅広いST製品向けの組込みソフトウェア・スイートに、Sigfoxのネットワーク通信用ソフトウェアを追加 ・STM32マイコン、超低消費電力RFトランシーバ、セキュア・エレメント、センサ、電源制御用ICを使用したLPWAN対応製品の開発を加速
2018年3月14日
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、IoT向けサービスの世界的プロバイダであるSigfoxは、さまざまなアプリケーション向けのネットワーク接続機器の力強い需要をサポートし、加速させるために協力することを発表しました。ネットワーク接続機器の需要は、サプライ・チェーン・マネージメント、ビル・設備の保守、水道・ガスメータ、セキュリティ、交通機関、農業、鉱業、ホーム・オートメーションといった幅広い用途で拡大しています。STの開発ツールにSigfoxのネットワーク通信用ソフトウェアを追加することで、LPWAN (省電力広域ネットワーク) に対応した製品やソリューションの開発期間を短縮します。
STは、IoT機器とクラウドをセキュアに接続するLPWANの標準規格としてSigfoxの普及を加速させるため、Sigfoxのネットワーク通信用ソフトウェアをマイクロコントローラ(マイコン)用ソフトウェア・パッケージの一部として提供します。また、このソフトウェア・パッケージには、STM32マイコン・ツールとの互換性も含まれています。今回の協力により、業界をリードする汎用マイコンであるSTM32ファミリ用ツールとの互換性を得られるほか、Sigfoxの技術にST独自の技術および製品ポートフォリオを最適化できるようになります。このポートフォリオには、高性能・超低消費電力Sub-GHz無線トランシーバのS2-LPに加えて、高度なセキュリティを備え、Sigfoxと互換性を有するセキュア・エレメントであるSTSAFE-A1SXのほか、多様なセンサ(モーション・センサ、環境センサ、オーディオ・センサ)、そして電源ICおよび電源制御用ICなどが含まれます。
Sigfoxについて
Sigfoxは、IoT向けコネクティビティを提供する世界的なプロバイダです。何十億台もの機器を、最小限の消費電力と可能な限りシンプルにインターネットに接続したグローバルなネットワークを構築します。Sigfoxは、機器とクラウドをつなぐ通信への独自のアプローチにより、世界中にIoTを普及させる上で最大の障壁となる、コスト、消費電力、グローバルな拡張性という3つの課題に対応します。
Sigfoxのネットワークは、現在43ヶ国で展開されており、2018年中に60ヶ国に拡大される予定です。多数の機器をネットワークに接続し、パートナーの開発エコシステムを急速に拡大させることで、Sigfoxは、企業のビジネス・モデルを更にデジタル化されたサービスへと移行できるように後押しします。2010年にLudovic Le MoanとChristophe Fourtetが設立したSigfoxは、フランスの「IoTバレー」と呼ばれるトゥールーズ近郊ラベージュに本社を置き、パリ、マドリード、ミュンヘン、ボストン、サンフランシスコ、ドバイ、シンガポールおよび東京に事業所を展開しています。