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ST、Neonodeの物体、表面および空間のタッチ操作技術に貢献
2018年2月5日
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STの最新シリコン・チップが、光学センサ技術企業であるNeonode(NASDAQ:NEON)のzForce AIR™タッチセンシング・モジュールの実現に貢献したことを発表しました。
Neonodeのコンパクトかつ低消費電力で利便性の高いモジュールには、USBまたはI2Cで接続された物体に対するタッチ操作機能が付加されており、鋼鉄、木材、プラスチック、ガラス、皮膚を含むあらゆる種類のディスプレイや表面で動作し、空間におけるタッチ操作も検出可能です。この革新的な手法は、赤外線レーザーを使用してタッチ操作やジェスチャを追跡し、ミリメートルの精度での超高速応答を実現します。非可視スペクトル光のため、ディスプレイの品質や光沢に影響を与えず、変色もありません。
Neonodeの新しいタッチセンサ・ファミリには、STのプログラマブルかつカスタム製のミックスド・シグナル・システム・オン・チップ(SoC)とArm® Cortex®搭載のSTM32マイクロコントローラ(マイコン)が採用されており、レーザー・ダイオードと赤外線をスキャンすることで、光路内にある指や手などの反射物体の位置と動きを正確に認識します。複数の物体を同時に追跡し、タッチやジェスチャを高精度で認識することができます。座標は毎秒最大500回伝達されますが、遅延はほぼゼロです。
Neonode社の最高経営責任者(CEO)であるAndreas Bungeは、次のようにコメントしています。「STの最先端のチップ設計技術と製造プロセスを利用することで、非常に複雑にも関わらずコスト競争力の高い、革新的で高性能な光学センサ・システムを実現することができました。先進的なミックスド・シグナルSoCとSTM32マイコンは今回の新しいzForce AIRモジュールの中核です。リアルタイム性、低消費電力および設定自由度を適切に組み合わせ、高精度のタッチ制御を実現しています。」
STの北ヨーロッパ地区営業担当バイスプレジデントであるIain Currieは、次のようにコメントしています。「この革新的なセンシング技術は、あらゆる物体、表面、または空間でのタッチ操作を可能にするため、設計の自由度が大幅に向上します。STの技術がNeonodeに採用されたことは、ユーザ・インタフェースの新たな可能性を切り拓く高度なアプリケーション開発にSTが貢献できることを実証しています。」
現在、zForce AIR™タッチセンサ・モジュールは、Digi-Key Electronics社より入手可能です。また、ドイツのニュルンベルクにて開催されるEmbedded World 2018 (2018年2月27日~3月1日)のSTブースにて展示される予定です。
Neonodeについて
Neonode Inc.は、光学センシング部品の開発・製造・販売を行っています。長年にわたる研究開発により、Neonode独自の光学センシング技術は、コンスーマ機器から車載システムに至るまでの幅広いアプリケーションに採用されています。今日までにNeonodeの技術を採用して販売されている製品数は5000万を超え、その内、自動車が200万台超、コンスーマ機器が4800万台超となっています。
NEONODEおよびNEONODEロゴは、米国および他の国々で登録されたNeonode Inc.の商標です。ZFORCE AIRはNeonode Inc.の商標であり、その他すべての商標はその所有者に帰属します。
詳細については、www.neonode.comをご覧ください。
*2018年1月31日にジュネーブ(スイス)およびストックホルム(スウェーデン)で発表されたプレスリリースの抄訳です。