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STM32ベースのIoTノードとクラウドをつなぐAmazon FreeRTOS対応のソリューションでAmazon Web Service社と協力

・Amazon FreeRTOSに対応したSTM32マイコンプラットフォームにより、最高品質かつセキュリティ規格に準拠したAWS向けIoTノードの開発を実現

2017年12月21日

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、Amazon Web Services社(以下AWS)と協力し、AWSの新たなIoTソリューションであるAmazon FreeRTOSにより、IoTノードとクラウドをつなぐ包括的なソリューションを提供することを発表しました。

Amazon FreeRTOSは、マイクロコントローラ(マイコン)ベースのコネクテッド・デバイスを、簡単かつ安全に展開し、膨大な数のデバイスをスケーリングする際の複雑さを気にすることなくIoTアプリケーションの開発に必要なサポートを行います。 また、IoTノードのアプリケーションでは、インターネット接続後、クラウドから提供するすべての機能を利用したり、AWS Greengrassを使用して、ローカルでデータ処理を続けることができます。

STとAWSの協力により、接続性に優れたIoTノードを迅速に開発することが可能となります。これは、STの半導体製品と、業界をリードする組込み機器向けの無償オープン・ソース・リアルタイム・オペレーティング・システムカーネル(FreeRTOS)を拡張したAmazon FreeRTOSで入手可能な各種ライブラリ(ローカル・ネットワーク、クラウドとの通信、セキュリティ、リモートでのソフトウェア・アップデート)を組み合わせることで実現します。

AWSのIoT担当バイスプレジデントであるDirk Didascalou氏は、次のようにコメントしています。「AWSでは、常に顧客およびパートナー向けソリューションの簡略化に取り組んでいます。Amazon FreeRTOSを当社の既存のIoTサービスに追加することで、IoTに対応した新しいマイコンベースの機器の開発が促進されると共に、機器メーカーは製品を簡単かつセキュアに維持することができるようになります。Amazon FreeRTOSと、STが提供する業界最先端の半導体製品やツールを組み合わせることで、エンジニアはこれまでよりも簡単に、新しいアイデアを製品化することができます。」

業界で最も普及しているArm® Cortex®-M搭載の32bitマイクロコントローラ(マイコン)であるSTM32には、モジュール型で相互運用が可能なIoT開発プラットフォームが用意されており、最先端の半導体製品から、開発ボード、無償ソフトウェア・ツール、汎用サンプル・アプリケーション・ソフトウェアに至るまで、幅広く取り揃えられています。Amazon FreeRTOSの公式リリースと同時に、超低消費電力マイコンであるSTM32L4シリーズでは、同OSとライブラリをすぐに利用できます。

Amazon FreeRTOS向けのスタータ・キットとなるのは、STのIoTノード開発キットであるB-L475E-IOT01Aです。同キットは、STM32L4マイコン・シリーズが提供する低消費電力通信や多様なセンシングなどのさまざまな機能を活用した包括的な開発ボードであり、幅広いIoT向けアプリケーションの実現に貢献します。また、Arduino Uno V3およびPMODの接続が可能なため、広範な専用アドオン・ボードを利用して柔軟に拡張できます。

STのIoT戦略・エコシステム・パートナーシップ担当バイスプレジデントであるTony Keirouzは、次のようにコメントしています。「AWSと協力することで、扱いやすくセキュアで拡張性の高いターンキー・ソリューションを提供し、実績あるSTM32上でAmazon FreeRTOSが動作する高品質のIoTノードの開発を可能にします。さらに、AWSのノードとクラウドをつなぐ包括的なソリューションと、STのセンサ、プロセッシング、セキュリティ、通信、電源制御といったIoTソリューションを組み合わせることで、IoT開発を後押しします。」