Press

STM8の累積出荷数が20億個を突破し、マイコン市場でのシェアを拡大

・2014年5月から2016年2月に累積出荷数が10億個から20億個へ急増し、マイコン市場におけるシェア拡大に貢献 ・クラス最高の性能、コード効率、多様なペリフェラル、信頼性、堅牢性を提供 ・重要市場である中国で、販売代理店のWillas-Array社、WINTECH社およびYosun社が大きく貢献

2016年4月8日

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、堅牢かつ用途の広い8bitマイクロコントローラ(マイコン)であるSTM8の累積出荷数が20億個を突破したことを発表しました。特に中国で強い成長が見られ、2014年5月時点の累積出荷数10億個から、僅か2年未満の短期間で20億個を達成しました。

世界半導体市場統計(WSTS)によると、STの汎用マイコンの市場シェアは、STM8の売上増加が寄与し、2013年の8.2%から2015年に12.7%まで増加しました。STのマイクロコントローラ事業部マーケティング・ディレクターであるDaniel Colonnaは、次の様にコメントしています。「STM8は、世界で最も普及しているマイコンの1つとなり、私たちの戦略における重要な柱となっています。当社は、その他すべてのマイコンと同様、STM8を長期的にサポートし、市場における地位を継続的に強化していきます。」

STM8は、生活家電、コンスーマ機器、車載用電子制御ユニット(ECU)、および産業用制御機器など、世界中で日常的に使用される各種スマート機器向けに、低コストかつ低消費電力な「頭脳」を提供します。STM8は、クラスをリードする演算能力と競争力の高い価格を、メモリ使用量の少ないコーディング、低消費電力、高度な機能統合、多様な設定、および設計・デバッグ・試作を簡略化する開発エコシステムと組み合わせています。さらに、内蔵されているメモリ・サイクル機能とエラー・チェック機能、および車載システムに対応する高い信頼性により、STM8は、堅牢な組込みシステム向けの性能ベンチマークとなっています。

STM8の出荷数の多さは、量産製品を提供するメーカー(OEM)各社に好評を得ていることと、世界各地の販売代理店が幅広い開発案件に採用されるよう取り組んでいることを反映しています。特に中国において、国内市場や輸出用製品向けに、マイコンの主要販売代理店(Willas-Array社、WINTECH社、YOSUN社)を通じた売上が大きく成長しました。

STM8の特徴
• 独自CPUコアとクラス最高のパフォーマンス
• メモリ使用量を低減しながら洗練されたアプリケーションを可能にする高いコード効率
• 多様なアプリケーションに対応する広範な電源供給(1.65V~5.5V)
• 内蔵Flashメモリ : 2KB~128KB、内蔵EEPROM : 最大2KB
• 20ピン~80ピンの多様なパッケージ・タイプ(LQFP、WLCSP、QFN20-48、O-20、TSSOP-20など)
• 各種機能を高度に集積し、コスト効率の高いシステム設計をサポート
 o ADコンバータ、DAコンバータ、複数チャネル(最大12bit)
 o 豊富なシリアル・インタフェース
 o タイマ(複数個)
 o LCDコントローラ(最大8 x 40)
 o 柔軟かつ低消費電力なクロック・システム
 o 電流入出力ポート(最大68ポート)