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STの半導体ソリューション、任天堂が「Nintendo Switch」に採用

・STのモーション・センサ、タッチスクリーン制御IC、STM32マイコン およびNFC制御ICが、ゲーム機の革新に貢献

2017年3月14日

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーの
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)

は、モーション・センサ、タッチスクリーン制御IC、32bitマイクロコントローラSTM32およびNFC制御ICを含むSTの先進的な半導体ソリューションが、任天堂株式会社(以下任天堂)の新型ビデオゲーム機「Nintendo Switch™(ニンテンドースイッチ)」に採用されたことを発表しました。

Nintendo Switchは、ゲーム機本体と、「Joy-Con™」(ジョイコン)と呼ばれる取り外し可能な2つのコントローラ、Joy-Con充電グリップ、本体用ドックなどで構成されており、いつでもどこでもプレイできる家庭用ゲーム機です。ST製品は、この革新的なゲーム機の直感的なユーザ・インタフェースに加え、ゲーム内容を拡張するコネクティビティ機能の実現に貢献しています。

  • Nintendo Switchのゲーム機本体およびコントローラに搭載されているSTの6軸慣性センサは、プレイヤーのさまざまな動きをゲーム操作に反映させます。この慣性センサは、6軸の慣性測定ユニットで構成されており、超小型パッケージ(2.5 x 3 x 0.86mm)で提供されます。このセンサはノイズ・レベルが低く検出精度と分解能が向上しています。また、非常に低い消費電力がバッテリ駆動時の長時間動作に貢献しています。
  • ゲーム機本体に搭載されているSTの静電容量型タッチスクリーン制御ICは、高感度のタッチ検出、低消費電力を特徴としています。アナログ・フロントエンドとマイコン・コアをベースとする信号処理用デジタル・プロセッサを統合した製品で、マルチ・タッチと、高速なレポート・レートを実現しています。この製品は、さまざまな静電容量方式のタッチパネル材質やスタックアップ構造に合わせた柔軟な設計を可能にすると共に、タッチフィーリングの要件に合わせた設定が可能です。
  • Nintendo Switch には、処理性能、消費電力、メモリ容量、パッケージサイズの最適なバランスを実現したSTの32bitマイコン STM32が3品種採用されています。「Joy-Con®」には、小型かつ高性能なSTM32マイコンが搭載されており、モーションIRカメラならびにNFC機能を制御しています。また、低消費電力のSTM32マイコンが、コントローラ装着用のJoy-Con充電グリップに搭載されており、信号処理を行うと共に、バッテリ消費の低減に貢献しています。さらに、本体用ドックの電源制御には、別のSTM32マイコンが使われています。
  • さらに、「Joy-Con®」ならびに「Nintendo Switch Proコントローラ」に搭載されているSTのNFC制御ICは、NFC(近距離無線通信)技術により、「amiibo™」と非接触通信を実現します。これにより、キャラクターのゲーム内への登場やカスタマイズ、さらに特別なアイテムの入手などが可能になります。STの低消費電力NFC制御ICはNFC-Forum準拠のファームウェアならびにソフトウェア・プロトコル・スタックを統合しており、優れたユーザー体験に向けた高い非接触通信性能を提供します。

STの上級副社長 兼 アジア・パシフィック地区社長、日本法人 代表取締役社長であるMarco Cassisは、次のようにコメントしています。「2006年のWii®の登場以来、STは先進的な半導体の提供を通じて、任天堂と緊密な関係を構築すると共に、新たなゲーム市場に向けた最適な製品ポートフォリオの拡大に取り組んできました。今回、当社のセンシング、プロセッシング、コネクティビティに関する広範な専門性が、非常に斬新なアプローチにより新たなゲーム体験をもたらすNintendo Switchに貢献できたことを大変嬉しく思います。」

Nintendo Switch、Joy-Con、amiibo、Wiiは任天堂の商標です。