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G+D Mobile Security、村田製作所およびST、IoT機器に柔軟で効率的なセキュリティ・ソリューションを提供

2017年6月9日

*2017年6月6日にミュンヘン(ドイツ)、京都およびジュネーブ(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳です。

低消費電力広域ネットワーク(LPWAN : Low-Power Wide Area Networks)といった、長距離かつ低消費電力を特徴とする新しいIoT向け通信技術が、都市・農業・工場のスマート化や作業場の安全性向上などの分野において、新たなユース・ケースを実現しようとしています。これらのアプリケーションでは、堅牢性および可用性に加え、セキュリティが導入の鍵を握ります。G+D Mobile Security、株式会社村田製作所およびSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、コスト効率の高いセキュリティ機能のIoT機器への統合に向けて協力しています。広範なアプリケーションならびにバーティカル・マーケットに向けたこの共同ソリューションは、やりとりされるデータの完全性と機密性を確保し、完全にセキュアな手法でLPWAN鍵(1) の配布を可能にします。

インターネットに接続される機器の数は着実に増加しており、それらの機器は、さまざまな重要なシステムで頻繁に使用されます。LoRaWANTMのようなノンセルラー方式の接続が、IoT機器で大きな役割を果たすことが考えられます。重要なシステム内のセキュアでない機器は、外部からの操作や攻撃の標的にされやすいため、アプリケーションだけでなく、インフラ全体にとって重大なリスクになります。G+D Mobile Security、村田製作所およびSTの新しいソリューションは、機器製造段階で簡単にセキュリティを統合できるため、製品の付加価値向上だけでなく、IoTエコシステムへの保護機能の実装を効率的に行うことができます。

このソリューションでは、STの汎用マイクロコントローラ「STM32」に接続されたセキュア・エレメント「STSAFE-A」上にG+D Mobile Securityの鍵管理システムが実装されており、STの両製品と共に村田製作所製の小型・高コスト効率のLoRaWANモジュールに組み込まれています。この共同ソリューションは、端末のエンドツーエンド セキュリティ、LoRaWANモジュールの実装ならびにライフサイクル管理の簡略化、容易なネットワーク展開と追跡、さらにはデータ・プライバシーと完全性を提供するセキュアなLoRaWANエコシステムの基盤を形成します。このソリューションは、2017年6月7日より試用が可能になります。

G+D Mobile Securityの最高経営責任者(CEO)であるCarsten Ahrensは、次のようにコメントしています。「G+D Mobile Securityは、セキュアなID管理分野における技術リーダーです。IoTエコシステムのセキュリティの重要性は急速に高まっており、当社の決済ならびに通信に関する専門性をIoT市場へ拡大することは当社にとって必然の選択です。当社の鍵管理システムにより、IoT機器のライフサイクルを通じて、その認証・管理・監視が可能です。また、パートナーである村田製作所およびSTのソリューションは、IoT機器にセキュリティを実装する簡単な手段です。」

村田製作所のIoTモジュール商品部 部長である佐々木 昭は、次のようにコメントしています。「当社にとって、お客様のIoTエコシステムをセキュアにすることは非常に重要です。G+D Mobile SecurityやSTのようなセキュリティとテクノロジーの信頼できるエキスパートとの協力に基づくこのソリューションは、こういった要求をサポートすると共に、IoTにおけるセキュリティ実装の簡単さ、拡張性およびコスト効率など、お客様とLoRaWAN IoTエコシステム全体に対するメリットを表しています。」

STのマイクロコントローラ & デジタルICグループ セキュア・マイクロコントローラ担当マーケティング・ディレクターであるLaurent Degauqueは、次のようにコメントしています。「STは、クラス最高のLoRaWANセキュア・ソリューションを提供するために、G+D Mobile Securityおよび村田製作所と協力しています。高度にセキュアなハードウェアを基盤とする我々のソリューションは、機密情報の処理と格納をセキュアに行うことで、あらゆる通信の完全性と機密性を確保します。」

(1)LPWAN鍵はLPWANネットワーク内のネットワークおよびアプリケーション・データの暗号化と復号に使用されます。

G+D Mobile Securityについて
Giesecke+Devrientは、1852年に創設され、ミュンヘン(ドイツ)に本社を置く、世界的なセキュリティ技術グループです。従業員数は11,300名で、2016年の総売上高は約21億ユーロです。世界32カ国に、72の支社および合弁会社があり、顧客との緊密な連携を確保しています。

G+Dは、決済、セキュア通信およびID管理の分野の製品とソリューションの開発・製造・販売を行っています。これらの市場においてG+Dは強い競争力を持つ技術リーダーです。G+Dの主要顧客ベースは、中央銀行、商業銀行、モバイル・ネットワーク事業者、企業、政府、公共機関です。詳しくは
http://www.gi-de.com をご覧ください。

村田製作所について
村田製作所は、先進的な電子材料、最先端の電子部品、および多機能・高密度モジュールの設計・製造・販売を行うグローバル・リーダーです。村田製作所の革新的な製品は、携帯電話から生活家電、車載システムからエネルギー管理システムやヘルスケア機器まで、広範なアプリケーションに採用されています。
詳しくは http://www.murata.com をご覧ください。