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STマイクロエレクトロニクス、組込み開発への参入を簡単にする新しいSTM32C0マイコンを発表
・エントリ・レベルのSTM32マイコンのメモリインタフェースを増強、 CAN FD対応を追加した新製品
2025年2月19日

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32C0マイクロコントローラ(マイコン)の3種類の新製品を発表しました。これらの製品は、メモリ容量を増やし、インタフェースを拡張、通信機能を向上させるCAN FDなどのオプションにより、これまで以上に柔軟な設計を実現します。
コスト効率に優れたSTM32C0シリーズの新しいマイコンの1つが「STM32C051」です。最大64KBのFlashメモリを搭載する同製品は、従来のSTM32C031マイコンのストレージを超える容量が必要なアプリケーションに適しています。さらに、インタフェースやユーザI/Oチャネルなどの追加機能が搭載されており、最大48ピンのパッケージで提供されます。
同じく新製品の「STM32C091」と「STM32C092」は、Flashメモリ容量が256KBまで拡張されており、最大64ピンのパッケージで提供されます。STM32C092には、CAN FDインタフェースが追加されています。CAN FDも集積されているため、部品コストを削減でき、産業用通信やネットワーク機器のハードウエア設計を簡略化できます。これにより、アップグレードされたプロトコルの柔軟性や、速度、および通信容量の活用が可能になります。
STの汎用マイクロコントローラ事業部ジェネラル・マネージャであるPatrick Aidouneは、次のようにコメントしています。「STM32C0シリーズは、STM32ファミリの中でも、コストに厳しい製品ラインとして優れた柔軟性を備えており、32KB~256KBのFlashメモリと豊富なペリフェラルを搭載しています。大容量のFlashメモリとRAMを利用できるSTM32C091/C092は、メイン・アプリケーションの設計と共にグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を使用することができます。STのTouchGFXツールを活用することで、魅力的なユーザ体験を実現でき、開発効率を上げることができます。」
STM32C0はSTM32ファミリで最も低コストのエントリ・レベルのマイコンです。水晶発振子不要のUSBフルスピード・デバイスやUSARTなど、幅広く使用されているインタフェースに加えて、タイマやADコンバータ(ADC)も搭載しています。コスト重視の機能を補完するために、クロックを内蔵し単一電源入力を備えた経済的な設計になっており、タイミングやデカップリングなどの外付け部品のコストを削減できます。また、部品数の削減により、基板の小型と設計の簡略化も可能になります。
その他のメリットとして、すべてのSTM32C0マイコンはSTの長期製品供給保証プログラムの対象製品となっており、産業機器の耐用期間全体にわたる長期的な製品供給が保証されています。高品質のSTM32ファミリの製品であるSTM32C0マイコンを設計に使用することで、IEC 61508機能安全規格などの製品レベルの認証取得も容易になります。STM32C0マイコンは、より高性能で先進的な機能を備えるSTM32G0マイコンと同じArm® Cortex®-M0+コアを搭載しています。この2つのSTM32製品シリーズには共通の要素が多いため(パッケージ・タイプやピン配置、およびペリフェラルのIPなど)、2つの製品シリーズ間で設計を簡単に流用することができます。
これらの最新のSTM32C0マイコンは現在量産中です。1万個購入時の参考価格は、STM32C051F8P6が約0.426ドル、STM32C091FCP6が約0.682ドル、CAN FDを搭載したSTM32C092FCP6が約0.733ドルです。無償サンプルはSTのeSToreより入手いただけます。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。
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