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STマイクロエレクトロニクス、STPay-Mobileによるデジタル・ウォレット・サービスに対応した組込みセキュア・エレメント搭載の次世代NFCコントローラを発表

2023年11月8日

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、NFCコントローラとセキュア・エレメントICを1チップに集積した「ST54L」を発表しました。同製品により、スマートフォンやウェアラブル機器、タブレットなどのモバイル機器において、STPay-Mobileプラットフォームを使用し、セキュリティ保護済みの非接触発券・決済サービスを実現できるようになります。

ST54Lは、NFCモバイル決済や、交通機関のモバイル・チケット、自動車用デジタル・キーなどのアクセス制御アプリケーション、組込みSIM(eSIM)を必要とする統合サービスなど、さまざまなサービスのホストとして機能します。同製品には、組込みセキュア・エレメント上で動作するThales社製のモバイル・セキュア・オペレーティング・システム(OS)があらかじめロードされています。この組み合わせは、STとThales社の協力に基づく実績のあるソリューションです。

ST54Lは、従来品と比べてNFCのRF性能が強化されているとともに、50%以上増加した3.3MBの不揮発性ストレージを備えています。大容量メモリを搭載したことで、追加サービスのロードが可能になります。また、追加のeSIMプロファイルをダウンロードして複数の有効なプロファイル(MEP)をサポートしたり、セキュア・アプリケーションをダウンロードすることも可能です。

ST54Lは現在量産中で、Google社の新しいスマートフォン「Google Pixel 8」シリーズにすでに搭載されています。同製品は、主要なモバイル・プラットフォーム企業による検証が完了しており、スマートフォン・メーカーはシームレスに組み込むことが可能です。

STは、自社ウェハ製造工場において、独自の内蔵Flashメモリ技術を使用してST54Lを製造しており、完全に自社サプライ・チェーンで対応しています。

価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。詳細については、ウェブサイトをご覧ください。