開発のヒント

開発用ツール、デバッグ

B-STLINK-ISOL(絶縁ボード)

       

hint127B-STLINK-ISOLボードはSTLINK-V3SETの追加モジュールで、STLINK-V3SETメインボード(MB1441)とそのアダプタ・ボード(MB1440)の間に挿入して使用することで、デバッガを接続しながらターゲット・ボードとPCを絶縁できます。
JTAG /シリアル·ワイヤ·デバッグ(SWD)インタフェース、VCP仮想COMポート信号用に使用され、ターゲット·ボード上にあるSTM32マイコンとの通信に使用されます。(ただしこのボード自体ではSTM8はサポートされていません)

STLINK V3はプログラムの転送速度が高速で、USB 2.0 Full SpeedからHigh Speedに向上しています。しかし、JTAGおよびSWDの動作電圧が3~3.6Vと限られているため、低い電圧でSTM32マイコンを動作させている場合は、STLINK V2を使用してデバッグする必要がありました。このB-STLINK-ISOLを使えば、例えば1.8VでSTM32マイコンを動作させるケースでも、STLINK V3+B-STLINK-ISOLでデバッグが可能になります。(ST-LINK / V2-ISOLの後継となりますが、ST-LINK / V2-ISOLのように、単体で絶縁が期待されるデバッガではなく、STLINK-V3SETに追加する絶縁ボードのため、B-STLINK-ISOL単体ではデバッグができない点にご注意ください)

特に、モータ制御やデジタル電源制御などの高電圧を使用するアプリケーション向けに、STLINK-V3SETと、このB-STLINK-ISOLが準備されています。 PCとターゲット·アプリケーション·ボード間をデジタル絶縁可能で、 最大2.5kVrmsの電圧に耐えられるため、PCを破壊から保護し、かつ通常のB-STLINK-ISOLを介さないSTLINK-V3SETと遜色ないデバッグが可能です。 また、1.65 Vから低電圧でSTM32マイコンを動作させる場合、B-STLINK-VOLTボードと同じことがB-STLINK-ISOLでも可能になります。

過去の開発のヒントはこちら