開発のヒント
周辺機能、I/O、メモリ
STM32U5シリーズの「Low-power Read」
STM32U5シリーズで、Flashメモリは「Low-power Read」というFlashメモリ・アクセス・モードをサポートします。このメモリ・アクセス・モードのお陰で、アプリケーションがFlashメモリに少ない頻度でアクセスするシーンがある場合、本モードを有効にすることで、Flashメモリによる消費電力を抑えることが可能になります。
「Low-power Read」モードを有効するには、STM32U5マイコンのFlash access control(FLASH-ACR)というレジスタのLPMビットを1にセットする必要があります。
注意事項:「Low-power Read」モードを有効にした時、CPUがFlashメモリからデータを読み出すのに必要な遅延時間(Wait State)がRUNモード(「Low-power Read」モードが無効な時)より遅くなる必要があります。また、遅延時間はCPU周波数とVcore内部電圧レンジで決まります。詳細の計算方法はSTM32U5のリファレンス・マニュアル(RM0456)、7.3.3 Read Access Latencyをご参照ください。
過去の開発のヒントはこちら