開発のヒント
リセット、クロック、電源制御
発振回路のマッチング
HSEやLSEの発振回路は、接続する振動子と基板のパラメータなどを考慮し、回路定数のマッチングを行う必要があります。最終的には、ユーザの基板と振動子とマイコンを用いて実測しますが、その前に、概算の特性をシミュレーションすることが可能です。計算方法は、アプリケーションノートの発振器トランスコンダクタンス(Oscillator transconductance)で説明されています。
マイコンの発振回路の駆動能力はgmcritと呼ばれるパラメータで表されます。
一方、ユーザの発振回路で必要とされるgmcritは、振動子と基板のパラメータから算出されます。この算出されたgmcritが、マイコンのデータシートに記載されているgmcritよりも大きい場合には駆動能力不足となり、安定した発振が得られない可能性が高くなります。
その場合は、マイコンの駆動能力を上げたり、ESRの小さい発振子に変更したり、基板の寄生容量を減らすなどのパラメータの変更が必要です。
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