開発のヒント
リセット、クロック、電源制御
HSI48をシステム・クロックに使用する
STM32L052などの製品では、USB用に内部自己較正機能付きの48MHzの発振器を内蔵しています。
以前にも説明しましたが、HSI48は、特殊なクロック・リカバリ・システム(CRS)回路により、USBペリフェラルに高精度のクロックを提供することができます。
一方、MCO端子から外部へ48MHzのクロック(または分周したクロック)を出すことができます。このクロックを外付け配線でSTM32のOSC_INに入力し、システム・クロックとして使用することができます。
ただし、HSI48とHSE_BYPASS/PLLの設定を同時に行ってしまうとエラーになってしまうので、HSI48を起動して、MCO端子に出力した後、HSE_BYPASS/PLLを設定し、システム・クロックをHSE_BYPASS経由のHSI48に切り換える必要があります。また、この時の周波数は、HSE_BYPASSの許容周波数(データシート参照)にする必要があります。
過去の開発のヒントはこちら