開発のヒント

リセット、クロック、電源制御

電源のデカップリング(バイパス)コンデンサ

マニュアルやデータシート、アプリケーションノートの中に、電源のデカップリング・コンデンサの種類、装着箇所、静電容量について記載されています。それらの記述の中で、一部の電源端子だけ容量が大きいコンデンサの場合があります。

例えば、STM32L151xC, STM32L152xCのデータシートのPower supply scheme の図の注釈で、「the 4.7 μF capacitor must be connected to VDD2.(VDD2に4.7μFを装着してください)」と書かれています。 これは、該当端子(この場合VDD2)が、内蔵レギュレータの一番近くにあり、内部の電源回路に対する影響が大きい端子の為、他の電源端子よりも大きな容量のコンデンサをつなげてください、というお願い事項です。

データシートには具体的理由が書かれていないので疑問を抱く方もおられると思いますが、これらの記述を参考に、マイコンの周辺回路を設計していただきたい思います。

コンデンサの種類としては、小型で周波数特性に優れ、かつインピーダンスも低いセラミック・コンデンサやタンタル電解コンデンサが適しています。配置位置は極力マイコンの電源端子に近い場所を選んでください。

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